米国株式市場見通し:企業の高利益や強い回復に期待

引き続きもみ合いながらも底堅い展開を維持しそうだ。FRBの早期の引き締め、新型コロナウイルスデルタ株の感染拡大や季節的な要因がリスクとなるが、企業利益の力強い伸びが相場を支援するだろう。FRBのクラリダ副議長も指摘したように、経済には刺激策により未使用な2兆ドル以上の過剰貯蓄があり、潜在的に強い消費が力強い回復につながりそうだ。また、上院はインフラ案を巡り協議を続ける予定で、協議の前進はさらに回復期待を後押しすることになる。

その他の回復支援材料として、パンデミックにより封鎖されていた国境で入国制限が徐々に緩和される傾向にあることが挙げられる。来週から、ワクチン接種を完了した国内居住者はカナダへの入国が可能となる。カナダとの国境はパンデミックが開始した昨年3月以降封鎖されていた。また、航空会社ジェットブルーも来週からNY、ロンドン間の運行を再開させる予定。デルタ株への脅威が存続する一方で、広範なワクチン普及により着実に経済活動の再開も進んでおり、回復を楽観視できる。特に旅行関連株などを支援することになりそうだ。

経済指標では、6月JOLT求人件数(9日)、4-6月期非農業部門労働生産性(10日)7月消費者物価指数(CPI)(11日)、7月生産者物価指数(PPI)、新規失業保険申請件数(12日)、7月輸入物価指数、8月ミシガン大消費者信頼感指数(13日)、などが予定されている。FRBの金融政策を見極める上でもCPIやPPIでインフレ動向に注目したい。FRBはパンデミックに起因する一過性の要因で年内のインフレ率の上昇が続くと予想している。7月分は物価の伸びが一段落する見込みだが、万が一、予想を上回った場合、金利先高感が再び相場の重しとなるだろう。

企業決算では、映画館を運営するAMCエンターテインメント(9日)、暗号通貨取引プラットフォームを提供するコインベース、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(10日)、ネットオークションを運営するイーベイ(11日)、エンターテインメントのウォルトディズニー、旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー、宅配サービスを運営するドアダッシュ、ソフト開発会社のパランティア(12日)、TV動画配信のフーボTV(13日)、などが予定されている。

ウォルトディズニーは経済活動の再開が引き続き業績拡大につながった可能性があるが、デルタ株の流行が見通しに響く可能性には警戒したい。前四半期に伸びが停滞した同社の定額制公式動画配信サービス、ディズニープラスの契約者数にも注目だ。旅行関連のエアビーアンドビーは、パンデミック規制の撤廃にともない営業再開が本格化、需要急増が業績の強い回復に繋がった可能性に期待したい。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

提供:フィスコ
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