株価指数先物 【週間展望】 ―米中の動向を警戒しつつも、海外投資家による日本株比率の引き上げは継続

「米中の動向を警戒しつつも、海外投資家による日本株比率の引き上げは継続」

今週の日経225先物は、中国恒大の経営不安や米国の債務上限問題の行方などを警戒しつつ、押し目を狙う展開が見込まれる。中国恒大については、23日期限の利払いが実施されるとの報道を受けて、いったんは債務不履の懸念が和らいだ。しかし、各メディアの報道によると、期日までにドル建て債の利払いは実施されず、30日間の猶予期間に入ったと報じられている。29日に利払い期日を控えていることもあり、同社の債務不履行を巡る不安は続くことになろう。

また、米国の債務上限問題は、30日につなぎ予算を可決するための期限を迎える。法案が成立すれば、上限の適用が2022年12月まで停止することになり、政府機関の閉鎖の回避に向けて最終的には成立すると見られるが、ぎりぎりまで攻防が続くと考えられ、こちらもリスク要因となりそうだ。こうした外部要因で積極的な売買は手控えられるため、投資家も上値追いには慎重になろう。

一方で国内要因では、29日に自民党総裁選の投開票が行われ、次期総裁が決まる。市場関係者のなかでは河野行政改革担当相の人気が高く、河野新総裁誕生となればマーケットの好反応が期待される一方、他の候補者に決まった場合にはいったんは材料出尽くしによる値動きも想定され、様子見ムードが強まりそうだ。

また、30日を期限とする緊急事態宣言とまん延防止等重点措置に関して、政府は全て解除する方向で調整に入ったと報じられている。新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向が続いているうえ、ワクチン接種率が先行する米国を逆転したことで、市場は全面解除を織り込む動きをみせよう。ただし、こちらも全面解除でいったん材料出尽くしとなり、利益確定の売りが出る可能性があるため、市場の反応を見極めたいところだ。

日経平均株価は8月後半からの急ピッチな回復で2月の年初来高値を更新し、31年ぶりの高値水準を回復、他国との相対的な出遅れ感は修正されてきた。次期政権が打ち出す政策や11月の衆議院議員選挙での自民党勝利への期待感が高まり、急速に値を上げた。海外投資家がアンダーウエイトを縮小しようと急いで日本株式を買い戻したことも株価を押し上げたとみられる。ただし、足元の調整で海外勢の買いも一巡したとの見方もあり、手掛けづらくさせそうだ。

もっとも、いったんは利食いが意識されやすいものの、新総裁の誕生、新たな経済政策、ワクチン接種率の上昇、新規感染者数の減少、そして緊急事態宣言が解除されれば経済活動の正常化へなど、来年の企業利益の押し上げに向けて期待される国内要因は多い。そのため、上値追いには慎重ながらも、調整局面では押し目買いが強まりそうだ。また、海外勢の動向についても、アンダーウエイトの修正から、日本株比率引き上げへの思惑が一段と高まろう。ポジションとしては大きくロングには傾けづらいが、方向性としてはロング志向とし、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)でのスプレッド狙いを想定しておきたい。

経済スケジュールでは、27日に7月景気動向指数改定値、米国8月耐久財受注、28日に米国7月ケース・シラー住宅価格指数、米国9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、29日に米国8月住宅販売保留指数、30日に8月鉱工業生産、中国9月製造業PMI、米国4-6月期GDP確定値、10月1日に7-9月期日銀短観、米国8月個人消費支出、米9月ISM製造業景況指数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
1月限 日経225 27774.95 TOPIX 1832.70
2月限 日経225 29718.77 TOPIX 1940.02
3月限 日経225 29282.41 TOPIX 1930.42
4月限 日経225 29909.73 TOPIX 1961.13
5月限 日経225 27748.22 TOPIX 1871.53
6月限 日経225 29046.40 TOPIX 1958.82
7月限 日経225 27726.72 TOPIX 1897.15
8月限 日経225 28093.15 TOPIX 1958.27
9月限 日経225 30085.93 TOPIX 2065.84

◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/12 9月24日 29650 30150 29540 30150 +630
21/12 9月22日 29810 30020 29390 29520 -240
21/12 9月21日 29630 29870 29600 29760 -590

◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/12 9月24日 2040.0 2081.5 2033.0 2081.5 +48.0
21/12 9月22日 2060.0 2070.5 2027.5 2033.5 -22.0
21/12 9月21日 2048.0 2058.5 2031.0 2055.5 -32.0

●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
9月24日(12月限) 30035 -115
9月23日(12月限) 30100 +580
9月22日(12月限) 29765 +245
9月21日(12月限) 29780 +20
9月20日(12月限) 29505 -845
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月17日 1152億円 -111億円 1兆2141億円 +3800億円
09月10日 1264億円 -1239億円 8341億円 +2063億円
09月03日 2503億円 +1594億円 6277億円 +1482億円
08月27日 909億円 -3003億円 4795億円 -1295億円
08月20日 3913億円 -626億円 6090億円 -689億円
08月13日 4539億円 -133億円 6780億円 +575億円
08月06日 4672億円 -516億円 6204億円 -35億円
07月30日 5189億円 -963億円 6239億円 -398億円
07月21日 6153億円 +356億円 6637億円 -334億円
07月16日 5797億円 +3232億円 6972億円 +505億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月21日 3863万株 -177万株 4億2353万株 +2148万株
09月17日 4040万株 +192万株 4億0204万株 +4587万株
09月16日 3847万株 -126万株 3億5616万株 +2722万株
09月15日 3974万株 -666万株 3億2894万株 +2050万株
09月14日 4641万株 +473万株 3億0844万株 +1696万株
09月13日 4167万株 -376万株 2億9147万株 +1476万株
09月10日 4544万株 -8743万株 2億7670万株 -507万株
09月09日 1億3288万株 +3455万株 2億8178万株 -403万株
09月08日 9832万株 +798万株 2億8581万株 +1622万株
09月07日 9034万株 -907万株 2億6959万株 +1122万株
09月06日 9942万株 +2444万株 2億5836万株 +4206万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円
11月13日 701億円
11月18日 701億円
12月21日 701億円
12月22日 701億円
12月30日 701億円
1月4日 501億円
1月15日 501億円
1月20日 501億円
1月28日 501億円
2月26日 501億円
3月4日 501億円
3月5日 501億円
3月22日 501億円
3月24日 701億円
3月30日 501億円
4月21日 701億円
6月21日 701億円

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